鍵盤楽器




チェンバロ・パイプオルガン・ピアノ


<チェンバロ>  「ハープシコード」とも呼ばれるピアノの前身楽器です。ハープのように弦がはられており、また上から見るとハープに形が似ていることからこの名称がつけられました。鍵盤の色がピアノと白黒反対になっています。鍵盤をたたくことで対応した弦をひっかいて音を出します。音量はピアノより小さく余韻や強弱の表現に乏しい楽器です。その代わり独特の音色で特徴的な楽器といえます。装飾に凝ったり、昔は貴族の楽器として上流階級の人々に親しまれていたようです。

<パイプオルガン>  金属製、または木製のパイプが特徴的な楽器です。巨大な楽器のためホールと一体になって設計・製作されます。そのため美術的な装飾が施されることもあります。建物にまとわりつくかのように共鳴するため、設置される建物ごと設計する必要があるのです。ホール全体がオルガンの一部となる感じなので聴衆は楽器の中で演奏を聴くというような状態をとっているのです。宗教音楽として発展された楽器で崇高なイメージをもった音色といえます。

<ピアノ>  チェンバロと似た形状をしていますが、鍵盤をたたいて弦をひっかくのではなく、弦を木琴のように叩いて音を出します。長い歴史のなかで、音域や強弱の表現力などに様様な変化を遂げた楽器です。現在ではペダルによって余韻を操作したりと非常に表現力の豊かな楽器となったといえます。繊細なため調律が温度で変化してしまうためストーブを近くに置いたりガンガン冷房をかけたりするのは禁止事項になります。ピアノのソロ曲はたくさんあり、また音が必ず出ることがあってか、ピアノを習って多少なら弾けるという人が日本ではかなり多いのではないかといえます。それだけ広く親しまれている楽器なのです。


参考文献:「楽器学入門―オーケストラの楽器たち―」 金光威和雄著  1979年 4月10日 音楽之友社